「女の二の腕は胸の感触と似てるよなぁ。」

始まりは坂田銀時のこの一言からだった。








「どうしたアル銀ちゃん。発情期か?」
「どうしたもこうしたもありませんよ!銀さんは糖尿病のためにおかしくなったんですよ!!」

医者です医者。
 そう言って走り回る二人。

「おいコラ。」



相変わらず騒がしいところだなぁ。
久しぶりに訪れた家には、相変わらず騒がしい人たちが今いました。


「どうしたのー。朝から騒いで。」

医者?誰か悪いの?


話しかけると、神楽ちゃんがすごい勢いで振り返った。



、銀ちゃんが糖尿病で発情期で二の腕アルよ!」


・・・・・・・



「え?二の腕?」


神楽ちゃん言ってる意味が理解しがたいのですが。


「と、とりあえず銀さんがおかしいんですよ!」

新八さんに助けを求めると、とりあえず神楽ちゃんよりはまともな答えが返ってきた。
それにしても今日は銀ちゃん静かなのね。
いつもは一番うるさいのに。
これはホントにおかしいんじゃ



「ちょっと銀さん、何してるんですか。」


セクハラで訴えますよ。

銀ちゃんはいつのまにか私の後ろに立っていて、気づいたときには抱きつかれる格好になっていた。



さん!今の銀さんには近づかないほうが良いですよ・・!」


新八さん、そう言いながら自分だけ離れてかないでください。


、銀ちゃんは発情鬼アル。」



神楽ちゃん、変換間違ってるよ。


なんでここの人たちはこうも変な人ばっかりなんだ。


「銀ちゃん。生きてる?」


いい加減離れてくださいね。
神楽ちゃんと新八さんが心配(?)してるよ。



「なぁ
「何。」
「触っていいか?」
「触ってるじゃん。」

そりゃもう堂々と。変態気味に。


「いや、そうじゃなくてだな。」
「なに?」


はっきり言いなさいはっきり。


「ちょっと胸をだな。」




ガス



殴ると鈍い音。


「銀ちゃんあんたいつからそんな変態に!」
「銀さん、みそこないましたよ!」
「そうアル銀ちゃん。に触ろうなんて100年早いアルヨ。」
「いやだっておま、今はっきり言えっつったじゃねぇかよ。」
「言っていいことと悪いことがあるの!」


銀ちゃんとはもう口もききません。



「だってよ、ジャンプに女の二の腕は胸の感触に似てるって書いてんだからしょうがねぇだろうが!」

純粋な少年の心をくすぐられたんだ!って銀ちゃんあなたいくつですか。



「銀さん、さっき触ったような言い方してませんでした?」
「私もそう聞こえたアルネ。」
「らしいよ銀ちゃん?」
「そ、そりゃぁ言葉のあやっつーやつだな。銀さん賢いから・・・・」
「それじゃあおしゃましましたー。」





ガラガラガラピッシャン。




・・・・




・・・・・・・






・・・・・





「銀さん、追いかけなくて良いんですか?」

さん完全に怒ってますよ。
「そして銀ちゃんは捨てられるアル。」




ガラドカピッシャン。



「銀ちゃんもマダマダコドモアルネ。」



銀時が去っていったその後
そこには不気味な笑みを浮かべた女の子と怪しげな眼鏡が居たとか。








っっ!」


銀さんを捨てないでーーーー!

そんな声が町中、いや、世界中に響き渡った。


「あれ、どうしたの銀ちゃん。」


そして何事もなかったようにけろりと振り返る
あ?!どうゆうことだこれえぇぇぇ!?

銀時の心の叫びもむなしく、彼女はいつもと何ひとつ変わるところはない。



「銀ちゃん大丈夫?」

いつもおかしいけど、今日はいつもよりおかしいよ?

と、今の言葉は気かなことにして、



「まぁそんところがまた好きなんだけどね。」


彼の頭の中では都合良くそこだけがリピートされていた。



ー! 銀さんは嬉しいぞコノヤロォォォ・・・!!」
「はいはい、どうでもいいけど買い物付き合ってね。」



万屋銀さんは今日も可愛い彼女とその仲間たちに振り回されっぱなしです。




それはいつものように