ああ神様、一体どうすればこの思いはあの人に伝わるのでしょうか!気が付けば毎 日そればかり考えています。(わたし重傷かもしれません)
「ねぇ、君」
あ、そういえばわたしの恋い焦がれる人、雲雀恭弥さんっていうんですけどね!( 素敵な名前でしょ!)そのひばりさんと、今日の席替えで隣の席になりました!あ、 わたしがズルした訳じゃないですよ、(そりゃあちょっとは考えてたけど)運命って怖いですよね!
「ねぇちょっと」
そうそう、ひばりさんは並盛中の風紀委員長で、みんなに不良だとか最凶最悪だ とか言われてるけど、実は小鳥さんが好きなかわいい純情少年なんですよ!わたし 見ちゃったんです!この前、(あ、それがわたしがひばりさんを始めてみたときで すけどね!)ひばりさんてば小鳥さん肩に乗せて、えええ餌あげてるんですよ!もう 一目惚れでした!(超ド真ん中、ストライクっ!)。
「僕を無視するなんて良い度胸だね」
そうそう確かひばりさんもこんな感じの素敵ボイス(この低めの声がまた素敵。)なんですよ、って
「ひひひばりさん!?」
ななんのごようでございましょうですか!(痛い噛んだよ)わたしがそう言ったら、 ひばりさんはここ僕の席なんだけど、ってわたしの座ってる席を指差した。(そん なところも素敵!)
「ってぎゃああぁあ!!すすすみません!」
「・・・別に。(挙動不審?)」
本当わざとじゃないです、席替えしたてでうっかりしててって程でもないんです けど、ていうか今の今まで普通にひばりさんの事考えながら自分の席だと信じて 疑ってませんでした、って事はわたし知らぬ間にひばりさんの席に座ってしまう ほど依存してるんですかあ!ええ!!(て、何気にひばりさん好きなこと暴露してど うするんだって!)(恥ずかしい!)
わたしが勢いよくいすから飛びのくと、ひばりさんは「別にどけとは言ってないよ」って自分の(さっきわたしが寝そべってた)机に腰掛けた。(ひばりさんそこ椅子じゃなくて机です!)(でもかっこいいから許す!!)
「・・・(騒がしい)」
「ところでひばりさんはこんな朝早くから何してるんですか?」
「風紀委員の仕事だよ」
予想外の応答に、「風紀委員にも仕事あったんですか」って言ったら、「かみ殺されたい?」ってちょっと怒られる。(でもひばりさんはそんなことしないって知ってるの)。
「君はいつもこんな時間に来てるのかい?」
もう幸せです。幸せすぎて思い残すこともなくなりました。まさか雲雀さんがわ たしを気にかけてくれる日が来るなんて!(この嬉しさはどう表せばいいのかしら) 神さまありがとうございます(実は今まで神さまなんて信じてなかったけど今から 信じるよ!)
「あ、今日はたまたまです!」
「ふうん(何今の間)」
「(素っ気ない雲雀さんも素敵!!)」
ひばりさんは興味無さそうに、相変わらず気の抜けた返事しかしないけど、わたしはそれだけでも嬉しくて頬が緩んだ。(だってあの憧れのひばりさんとお話できたんだから!)
「因みに私の席ひばりさんの横ですよ!」
「知ってる」
え、まじですか!っていうわたしの奇声ともいえる言葉は、静かな教室に響いて消えた。
かわりにひばりさんが、「行くよ」とわたしの手首をつかんでいる。(ぎゃあ!)(なななな何が起こって・・!)
錯乱状態でおまけにひばりさんに掴まれた手から伝わる体温で全身が熱い。(あれひばりさんって意外と手あったかい人なんだ!)
ひばりさんはそのまま教室のドアを開けて(もちろん手はつながったまま)早足で歩き出した。
「どこ行くんですか!?」
「暇そうだし、君今日から風紀委員ね」
「(え!なんですかそれ!?)」
驚きの連続で口から心臓が飛び出るかと思った。(そんなわけ無いけどそれくらいびっくりした!)(そりゃあちょっと、かなり、大分うれしいけど!!)
そしてその後彼の口から発せられるわたしの名前を聞いて、またもや失神しそうになるのをやっとのことでこらえることになる。









青春ロマネスク










070423
携帯でこつこつ。名前変換無使用!