ああ純粋に、ただ純粋に君を好きなだけであったらどれだけよかっただろうか 今更悔いてもしょうがないことを考えるなんて自分らしくない だけど忘れることも出来ないし 別れを切り出す勇気もなかった そしてどうすれば一番良い方法で終わりを告げられるのかなんて、まだ大人と言うには若すぎる自分にはわかるはずがなかった だから俺はこの道を選んだんだ 彼女と永遠に一緒に居られる 彼女が俺だけのものになる道を それがどんなに間違っていると言われようが、他人の眼にどう映ろうが俺にはどうでも良い だだと一緒に居られるのならそれ以外は何も望まない だから 「ごめんな、」 「なんで武が誤るの?」 「・・・そうだよな、おかしいな 俺」 「武、何か悩んでるなら相談してね」 私はいつでも武の見方だから そう言う彼女は俺のこんな真っ黒な気持ちにも気が付かず俺のことを心配し、自分は何も心配させまいと笑っていた いや、もしかしたら気が付いていたのかもしれないけど 例えそうだったとしても、今更確認のしようも無い 溢れそうになった涙を必死で堪え上を向けば、いつの間にか日はもう沈んでいた 「、どうしたんだそれ?」 「あ、これね、獄寺くんに貰ったの」 可愛いでしょ? そう何も気付かず笑う彼女さえもが憎く思えたときもあった そしてそんな間にも俺の中は醜い感情で埋め尽くされていき、あふれ出す 底を知らないその気持ちはだんだんと大きくなるばかりで いつの間にか、他人の名前を彼女が口にすること自体を不快に思っている自分がいた どうかしてる 今ならそう言えるが、そのときは違ったんだ ただ彼女と関わる自分以外のものが全て憎くて、狂おしい あんなに好きだった野球さえも捨てて、彼女に付きっ切りになった 俺がを手放さなかった ももっと自由に過ごしたかったよな、俺なんかのせいでこんなになっちまって 俺が彼女の人生を棒に振ったと思う 俺ってほんと馬鹿だから、 「、ごめん」 本当はこんな事がしたかったわけじゃないんだ ただ純粋に好きなだけだったのに どこから狂い出したんだろうな 俺は動かなくなった彼女の体を見つめ 堪えきれず涙を流した 空は、こんな時にでも変わらず星がきらきらと輝いている そう、彼女がいなくなって、そして俺が悲しんだところで世界は回り続けるんだ 何故だかそれが無性に悲しく思えた 「ごめんな、」 何度口にしようとこの罪の重さと俺の気持ちは晴れることは無い それはこれからもずっとかわりはしない だけどこれをもしが見ているのならば、彼女はそれを笑って許してくれるのだろう だからもう一度君に会えたなら、こんな俺の傍にいてくれてありがとうって死ぬまで言い続けたい long long good-by. (長い長いさようなら) |